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執筆者の写真Nobuchika Kumagai

時澤真美 インタビュー①

こんにちは、のぶちかです!

さて、7月21日をもちましてJIBITAでは初となる「時澤真美 ガラス展」が終了致しました。

そこで会期中に時澤さんへ、これまでの事やガラス制作に関する事をインタビューしておりましたので記しておきます。

たまに、

「作家は作品で勝負。説明はいらない」

という説を唱える方にお会いします。

一理あると思うし、そればかりでもないというのも正直なところ。

ただシンプルに、

「背景を知る」

と景色が変わるので、知っていた方が鑑賞する上でも理解を醸成する上でも豊か結果が豊かになります。

という事でインタビューは何話かに分けて記しますが、本日はプロローグからです。

時澤真美 インタビュー①

のぶちか 時澤さんようこそ萩にいらっしゃいました。個展が7月13日から始まりましたけど、僕としてはやっとお会いできてなおかつ念願叶ったと言う感じなんですけど時澤さんはいかがですか?

時澤 そうですね、こちらのほうはあまり来たことがなかったので、非常に楽しみだったのと凄く作品に対する熱をJIBITAさんから聞いていたので私こそ嬉しいなと思っています。

のぶちか あーそうですか(笑)。熱、感じました(笑)!?

時澤 はい(笑笑笑)。

のぶちか えー時澤さんの作品は最初ネットで拝見していたんですけど、それからお話しさせていただいてお取引になってお会いすることがないまま作品のやりとりが始まったんですけど、例えばこういう「光の痕跡」シリーズなんですけど意外とガラスって派手にバーンと「これでもか」と他色を使って技巧を凝らしてやっている人が多い中で、こーゆー静かなアプローチって言うのかなぁ、しかもこれ今(「光の痕跡」を持って)、光がちょっと横から入ってますけど、光が入ってない時だと分からない、だけど光が入る事によってそういう表現が隠れてたって言うかそこら辺の静けさというか、でも主張というのがもうビンビンきて、もうすごい方だなぁと僕は思ったんですよ。

時澤 いやとんでもないです。そうですね、やってる事は全面削ってとかすごいゴリゴリした事をやっているので、最終的な印象が「静か」って嬉しいですねぇ、すごい。

のぶちか (話が変わって) 滋賀県は「虹の街」なんでしたっけ?

時澤 そうですね、そう言われてて、日常的にまぁ萩も凄い海が近くて水がすごい近いんですけど、私が住んでいる所も滋賀県全体でいつも琵琶湖っていうものを見る機会があるので、その水辺であったりとか、やっぱり虹も凄い見る機会が多いので、そういうものに触れて創作意欲が湧くじゃないですけど、ちょっと影響されてる部分が多いかなぁと言う感じですね。

のぶちか 身近にある自然風景とかそういうものが創作のきっかけになっているという事ですねぇ。虹はまぁそういうアプローチで、虹を除くとアクセサリーもありますけど、割と白とか透明とかっていう表現が凄く強いというかお好きなのかなぁと思って。

時澤 そうですね、白色がやっぱりすごく好きでなんか落ち着くというか。あんまり自分の家でも持ち物でもあんまり色のついたものとか黄色とかを周りに置いていなくて、それは落ち着かないからなんですけど、なんかそういうとこが影響するしている気がしますけどでも白とかクリアなものを作っていると、なんか逆にそういう虹色じゃないですけど色が入っているものを作ってみたくなっちゃったりして、まぁなんかバランスだなぁという感じはするんですけど。

のぶちか なるほど、あーでもなんか分かる気がするなぁ。なんか両方あるといいですよね。相乗効果じゃないけど。JIBITAも(内装が)全面白いんですけどたまに暗い色に全部変えたいなぁと思う時もあったりするんですけど(笑)。なんかあと(自分が)作家じゃないんで同じ作家にそこを求めなくても白とかモノトーンとかそういう感じのものをばーっと展示した時に違う色も展示してみたいなぁという時は、別の作家さんの作品を展示するっていう表現もできるけど、そこら辺を(時澤さんが)御自身の中で上手にコントロールされてるって言うか。

時澤 うーん、コントロールしてるつもりはないですけど、(例えば)この光の痕跡だったらそれだけを作っていく作家さんももちろんいらっしゃるし、それがいいなと思う時もあるんですけど、私の性格でいろんなことがやりたくなっちゃったりとかするので自然とそういう風になりますねぇ。

インタビュー②に続く。

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