個展情報「時澤真美 ガラス展」2019.7.13‐21
- Nobuchika Kumagai
- 2019年5月27日
- 読了時間: 2分

時澤さんの作品に出会ったのは今から3年前。丁度、私が陶芸だけでなくガラスにも強く魅力を感じ始めた頃でした。

ちなみにその頃の私のガラス知識は、修行時代に観る事があったガレ、ドーム、藤田喬平と、本当にそのビッグスリー(←私がそう呼んでいるだけで、業界用語ではありません)しか知らず、故にガラスの見方(価値尺度)もそのビッグスリーのアプローチから観て近いか否か?とか、そんな程度でしかありませんでした。

しかし、この時澤さんの作品を初めて拝見した時には、精巧に描かれた絵画の様なアプローチのガレ、ドームでもなく、多色のガラスに金泊を施した豪奢な表現の藤田喬平とも異なる、むしろその真逆の「静」のアプローチで、これほどまでにガラスの美しさを表現する事が可能になるのかととても驚かされました。

特に感動したのはガラスの武器である「透明」の巧みな使い方。ちなみにアウトライン形成までは土でも木でも金属でもガラスでも素材を超えて皆同じなのですが、この「透明」という部分に於いてガラスのみが見せられる可能性というものを、静かに、しかし切なくなるほど美しく表現してしまうのが時澤さんです。

また6月に入りましたら改めてその他作品を御紹介致しますが、JIBITAでは初の個展となる時澤さんの美しいガラス作品にぜひ御期待下さい。

「時澤真美 ガラス展」 会期 2019年7月13日(土)〜21日(日)11時〜18時 作家在廊日 13日(土)、14日(日) 会場 JIBITA 作家在廊 7月13日(土)、14日(日)
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