二階堂氏の作品と初めて出会ったのが数年前。 ふと訪れた本屋で開いた雑誌の中で、静かにしかしただならぬ“気”をまとっていた作品こそ、二階堂氏のものでした。
切れのある輪郭
表層に残す鋭敏なロクロ目と削りの痕跡
鈍い光を放ち黒褐色で奥行きある色彩と釉質
その様相は良質な“古物”が持つ風格すら湛え、驚嘆から私をしばらくのあいだその場に立ち止まらせたのでした。
それから幾度となくその雑誌を観返し、観る都度に恋い焦がれた二階堂氏の作品が遂にJIBITAに入荷しました。 入荷数はごくわずかですが、触れて、眺め、感じ取るには、十分な時間を必要とする力のある作品です。
ぜひ生粋の陶芸好きの皆様と、二階堂氏の作品を前に語り合えるのを楽しみに致しております。
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