168点入荷致しました!

先月、大阪にある八田氏の工房へ初めてお邪魔してから約2週間。

ようやく作品が届きました!

八田亨

現在、私が眼をギラつかせ1点1点厳選した168点(※正確には幾つか売れて減数しております)が、JIBITA内で所狭しとひしめいております(プチ個展状態・・・)が、この状況から受ける感想が一つあります。

それは・・・、

厳選した168点なので、なんとなくの作品が無いという事です(ビシ~!)。

八田亨

よく、どんなに良い物でもたくさんあると良く見えないという様な現象がおきますが、元来、私自身がコテコテの土物好きだったという事もあり(しかも全て自ら選んだものですと)この度の作品を1点1点拝見していると全てに魅力を感じてしまっておるのです・・・。

そしてそれはなぜなのか考えてみたのですが、先ずは穴窯(薪窯)焼成である事だと思います。それにより規格が同じでも焼き味が大きく異なる為、ひとつひとつに見応えを感じてしまうのだと思われます。

八田亨

ちなみに大きな登り窯(薪窯)で焼くと、薪窯とは言えここまで総体的に大きな差は出ないので、火前付近で灰被りや窯変を狙ったごく少数の作品以外はほとんど同じ表情になりやすいです(※あくまで同じ登り窯で焼いたもの同士を比較した場合です。ガスや電気で焼いたものと登りのものを比べると、焼き味はやはり登りが上回る様に感じます)。

八田亨

さて、この様な状況ですとお気に入りの1点を選び出すのはとても難しくなります(笑)。しかし皆様にはこの難局を楽しんで頂き、目利き気分(既に目利きの方にはすいません 汗)でぜひとも特別な1点を選び出して頂きたいと思います!

八田亨

既に長くなってしまいましたが、以下補足として先日SNS上に記した八田氏の事についてです。

御興味がありましたらぜひ御一読を。

 

八田亨

 

これまでJIBITAはどちらかと言うと「土物」よりはラインや釉薬で見せる陶磁器を主軸に扱ってきましたが、いつかはトラディショナルなテイストやどこか古典に通ずる陶芸の魅力も皆様にお伝えしたい(既に土物がお好きな方は別です・・・)という気持ちを持っていました。

そんな中、八田氏の土物をネットの中で発見した時に、ようやくその時が来たと感じたのです。

さて、今でこそ薪窯での焼成ものに出会う機会は減ってきましたが、私が育った萩では「萩焼=登り窯(≒薪窯)」というぐらい「焼きで見せる」ものが非常に多く、ギャラリーや萩焼屋には薪窯もの(そんな言葉は普段使いませんが・・・)が溢れていました。

では薪による焼きが良ければそれだけで良いのかと言うと話は別で、やはりボディへのこだわりは必要に思います。特に薪窯の場合、灰被りなどを狙うと極端且つ狙いとは別の厚みを灰と釉によって帯びる事が良く起こります。この場合、「どうせ灰が被るからベースフォルムは適当で良いだろう(釉の厚みによってアウトラインが狂う為)」と考える事も正論の様に思えがちですが、個人的見解ですと「灰が被るからこそベースフォルムへの追及が大事」と、最近考える様になりました(さらに言えば厚めに施釉するもの同じ見解です)。

なぜそう感じたか?

それは、焼きだけは良い薪窯ものが沢山並んだ場合にその中から優劣をつけなければならない時の重要な判断材料となるからです。つまり焼きへの依存型の場合、ベースフォルムの追及が甘いと、同じく焼きで見せるものと比べた場合に負けてしまう事になります。その前提で八田氏の土物を観てみるとそのフォルムは作り込み過ぎず自然で(ここはきっととても難しい部分だと察します)、古い高麗や和物への憧憬を強く帯びながらも化粧の具合、施釉の厚み、穴窯焼成による焼き上がりには確かに氏の独自性がみられ、「写し」だけにはとどまらない魅力を感じました。

 

「焼きは火の神様へゆだねる行為。」と言う八田氏。

 

それほど焼きを重要視する氏でありながら焼きのみに依存せず、ボディの重要性への認識も非常に高い氏の作品がもうすぐ大阪より届きます。私が1点1点眼を利かせて選んできた器を前に早く皆様と「あーでもない、こーでもない」と焼物談義を繰り広げたいですね~♪