作品への思い

先日の富山訪問から、思いもよらぬ早さでの入荷となりました小路口氏の作品。

実は来年の夏前の入荷が果たせればありがたいなぁ、と思いながらの訪富だったので、このタイミングでの入荷は本当に嬉しかったです。

さて、こうして改めて現物を観ているとやはりとても美しく、その清浄さに心までも浄化されていくかの様な感覚に陥っております。

ここではそんな氏の作品に関して、私の思いや見方を少々綴ります。

 

のつもりでしたが・・・、

 

氏のHPに記載されていた「作品制作」に関する内容を読むとなんだか涙が出てきそうになったので、私より氏の思いをお伝えする事の方が大事だと思いました。

 

ただ1つだけ言うならば、氏の制作にかける思いを読む前に私の心が氏の狙い通りに動いていたという事。それはつまり、作品を観ていて「心が穏やか(≒浄化)」になった事を指します。

 

世の中には色々なアーティストがいます。

その中には作品コンセプトを持つ人も持たない人もいます(個人的にはコンセプトが明確な作品が好きです。今後は分かりませんが・・・)。

そのどちらが良い悪いではなく、コンセプトを聞いて「なるほど」と思える作品もあれば、聞いて尚、首をかしげたくなる作品もある訳です。

 

個人的には、アーティストは文章家ではないので、先ずは作品説明をせずとも観る人の心を打てる作品を作れているかどうか(例え作品の意味が分からなくても)は重要だと考えています(「観る人の専門知識、感性の差、表現力によっても違う」といった小難しい話はおいておきます)。

 

その中で氏の作品は、氏の作品コンセプトを知らずに観た人間の心を確かに氏のコンセプト通りの心持ちに至らしめました。

それが氏の表現力の高さを証明する事実であり、であるならば今後どの様な作品が生れてくるかが益々楽しみになる訳です。

 

そんな氏の作品コンセプトとはいったいどういうものか。

 

以下、氏の言葉による作品制作についてです。ぜひお読み頂きたいと思います(氏のHPより引用)。

 

 

作品制作について

作品制作のコンセプトは『やさしく、やわらかく、ここちよい。』
心に素直にスッと心地よく入ってくる作品を創り出したいと思っています。
心が穏やかに優しくなれる作品。心地よいと感じられる作品。

私が作品づくりで大事にしていること、大事だと感じることは五感の中の視覚、触覚、聴覚。
視覚はもちろん必要ですが、私にとって同じくらいに触覚も大事。
聴覚も、いろんな情報を伝えてくれる大事な感覚です。

手で感じ、手で視ることは大切なことであり私の作品制作に欠かせない感覚です。
眼では見落としてしまうことも手で視ることができます。
こんなふうに感じられたのは、父方の祖父母が全盲だったからなのではないかといつの頃からか思うようになりました。
視覚の代わりに活かされる感覚。見えないからこそ五感の中の視覚以外をフルに活用し生活する姿が身近にあったことは、今の私に繋がっているはずです。

『手で視る。』は、私にとって作品制作の要となっています。

吹きガラスのみで仕上げるのではなく、加工によって自分らしい作品に仕上げていくことは、私にとって自然な制作スタイルであり、その時間は大変ではありますが充実した制作時間です。

手で触れ、手で視ながら創ることを求め、この世界に飛び込んだ私。
最初は、モノ造りがしたくて素材としてガラスを選びましたが、今はガラスと言う素材があるからこそ私の作品が創りだせるようになっています。